北海道岩内町のにしん漁は1808(文化5)年に始まりました。
当時、既に開かれていた北前船による交易ルートを通じ、大量に水揚げされるにしんを全国流通させるため岩内では高い加工・保存技術が発達しました。
こうして出荷されたにしんは日本各地で様々な食文化を育み、その中でも京都のにしんそばは有名になりました。
<明治時代のニシン漁の様子・岩内町史より>
岩内のニシン漁は1927(昭和2)年をピークに減少し、現在では輸入物が多くなりましたが、伝統の技術は今に受け継がれ加工が続けられています。
にしんは血液の流れをよくする働きのあるEPAや頭の働きをよくする作用のあるDHAを豊富に含んでいる特徴があります。
中でもEPAは他の魚に比べて含有量が多く、老化防止や脳梗塞、狭心症などの予防に効果があると言われています。
【EPA、DHAを豊富に含むお魚】 | |||||
にしん | しまあじ | まさば | さんま | うなぎ | |
エイコサペンタエン酸
(EPA) |
690mg | 640mg | 570mg | 460mg | 380mg |
ドコサヘキサエン酸
(DHA) |
610mg | 1430mg | 790mg | 860mg | 690mg |
※可食部100gあたりに含まれるDHAの量
文部科学省「日本食品脂溶性成分表」に基づいた計算値です。